保険内の部分入れ歯のデメリットは、金属のクラスプの見た目が悪く、笑ったとき等に目立つことです。
クラスプを引っ掛ける鉤歯に負担がかかり、傷付ける場合があります。また、保険内では入れ歯の床にレジンやスルフォンといったプラスチック樹脂しか使えないため、固くて分厚く、装着の違和感があります。
プラスチック樹脂は熱伝導が遅く、気をつけないと喉を通るときに火傷する場合があります。
噛む力は天然歯の約20~30%です。そのため、硬い物はなかなか噛むことができません。噛む力が弱いことで、歯茎や骨が弱り、口腔内環境が変化し、入れ歯の形が合わなくなるとその都度、調整が必要になります。
噛むことはとても重要です。
野生の動物ならば、歯を失って噛むことができなければ、生きてはいけません。
さいわい人間の場合は、歯を失った後の選択として、入れ歯、ブリッジ、インプラントがあります。だから、天然歯の約20~30%の力でしか噛めなくても、デメリットに負けず、ゆっくりしっかり咀嚼することが大切です。
部分入れ歯は毎日取り外して洗浄する必要があります。 汚れを水洗いした後、専用の洗浄剤に浸したりします。その手間はデメリットと言えますが、取り外せることで、口腔内のお手入れがしやすく、入れ歯も口腔内も清潔さを保てるというふうに考えると、それはメリットにもなります。
部分入れ歯によっては、装着の違和感があり、痛みを伴う場合があります。また、話している最中に、入れ歯が外れる場合があります。
発音が不明瞭になる場合があります。
保険外の部分入れ歯はコスト高になりますが、デメリットを克服するための様々な試みが成され、かなりの面で、改善が見られます。審美性を追求し、入れ歯とは殆ど分からないタイプもあります。
それほど気にならないデメリット、やっぱり気になるデメリット、その辺りをしっかりイメージして、予算と相談の上、納得の行く部分入れ歯を見つけましょう。
どちらの治療法にもメリットとデメリットがあります。
インプラントが最も優れた治療方法とは言えません。確かにインプラントは骨と結合するため、噛む力は部分入れ歯よりも強く、ご自身の歯と同じように噛めますが、外科処置が必要であり、治療の期間は長くなります。
部分入れ歯のデメリットを補うためにインプラントを利用する方法があります。
部分入れ歯は歯ぐき(顎堤)の上に乗っているので、歯で支えていても、部分入れ歯は動いてしまいます。部分入れ歯が動きにくくするために最小限のインプラントを利用します。