食事中につめ物が取れた!
こんな経験をしたことはありませんか?
「食事中につめ物が取れました」といって、ご来院される方もいらっしゃいますが、知らない間につめ物が取れていたという方もいらっしゃいます。
知らない間に取れてしまったつめ物はどこへいってしまったんでしょうか?
食べ物と一緒に飲み込んでしまい、胃へ流れ込むことがほとんどです(誤飲)。
歯のつめ物程度の大きさであれば、飲み込んでも問題はありません。数日以内に胃→小腸→大腸と移動して、繊維質の便と絡まり体の外へ排泄されます。
ごくごく稀につめ物が胃や腸へ突き刺さることがあります。体調に不具合があれば、消化器内科などを受診しましょう。
いつの間にかつめ物が取れていた、という場合は飲み込んでしまった可能性が高いです。
しかし、稀に飲み込んだものが気管に入ってしまう事があります(誤嚥)。飲み込んだ際に咳き込んだり、喉に引っかかる感じがしたら要注意です。
内科に受診して、胸部レントゲンを撮ってもらいましょう。これにより誤飲と誤嚥を判別できます。
健康な成人であれば、むせることで咳が出て、つめ物は出てくることが多いですが、子供や高齢者は反応が鈍いため誤嚥のリスクが高くなります。もし、誤嚥であった場合は落ちたつめ物は確実に取らなければなりません。
口の中の菌が付着したつめ物が原因で肺炎(誤嚥性肺炎)になります。全身麻酔での摘出手術(内視鏡など)になります。
何かしら歯に問題があるから歯のつめ物が取れてしまうのです。
人工物はどんなものでも劣化が起こります。歯のつめ物やかぶせ物も人工物なので劣化が起こります。
一度治療したからといって、一生のかぶせ物ではないので、より長持ちさせるためにも日頃から丁寧に歯磨きをする習慣をつけることと、歯科医院へ定期的に検診を受ける習慣を身につけるようにしましょう!