親知らずを抜歯した後には、様々なトラブルがつきものです。
しかし、トラブルにも個人差があり、
術後の処置によっても異なりますのでその点はご注意ください。
抜歯当日にときどき見られます。口の中の出血は唾液で薄まり、
実際の出血以上の血液がどんどん出てくるように見えるものなのです。
少量であればそのままでも心配ありませんが、清潔なガーゼ等をロール状にして、
圧迫止血する要領で10~20分程度噛むようにするのがよいでしょう。
親知らずは抜歯後全く腫れないこともあれば、
しばらくの間腫れたりすることもあります。
1~2週間程度かけて少しずつ落ち着くのが一般的です。
これは個人差があります。
歯茎や頬の粘膜部分が腫れることがあり、
腫れがあごの関節の動きを妨げたりすることがあります。
安静にしていれば腫れがひいてくるとともに、次第に開くようになります。
抜いた後に傷口を縫合した場合は、通常1週間待って抜糸します。
しかし、初期の段階で縫った歯茎の部分が腫れて糸が取れてしまうこともあります。
縫い直さず、様子を見ることがほとんどです。あまり気にせず口腔内を清潔に保ちましょう。
抜歯した後、歯があった部分の内部の骨が、かさぶたの役割をする血の固まりで十分に覆われない状態のことです。
激痛を伴うことが多いです。下の親知らずの抜歯後、2~4%程度の人に起こるといわれています。
塗り薬で患部を保護したり、再び内部を刺激したりして治癒させますが、2~4週間程度かかることがあります。
傷口を綺麗にしておくために頻繁にうがいをしたり、抜歯後の穴の内部を洗い流そうとしたくなるものですが、
口腔内は唾液で守られたり治癒していくこともあるので、逆効果になる場合もあります。
処方された抗生剤は、痛みが落ち着いても傷口から体の血液中に入り込んだ細菌を殺す効果があるので、
しっかり飲みきるようにしましょう。