親知らずを抜いた後に起こり、抜歯した穴が血液で覆われず骨が直接お口の中にむき出しになっている状態のことです。
本来、骨は歯茎に覆われていなければいけないのですが、抜歯後何らかの原因で骨の上で血液が固まらなかったため、
骨の上に歯茎が作られず、骨の表面が出たままになっています。
食事の際、物が入ると直接骨に触れるために強い痛みを伴います。
歯を抜いた後のうがいが最も大きな原因です。
抜歯後は口の中に血がにじむのが気になって
何度もうがいをしてしまう人が多いのですが、
うがいは固まり始めた血液を洗い流してしまいます。
せっかくできたかさぶたを剥がしてしまい、
骨が出てしまいドライソケットになります
喫煙は血管を収縮させる作用があるため、
酸素がうまく運ばれずに傷の治りを遅らせてしまいます。
出来れば抜歯前後の10日くらいは禁煙をした方が良いです。
飲酒、激しい運動、熱いお風呂など、
血液の循環がよくなる動作は血が止まりにくくなり、
かさぶたができにくくなります。
抜歯当日はこれらの動作を控えるようにします。
抜歯した後は傷口に食べ物が引っかかったり、
詰まったりして気になるものです。
ですがあまりたくさん触らないでください。
食べ物だと思って取り除いたものがかさぶたかもしれません。
また、舌で傷口を開いてしまうことによる
細菌感染でドライソケットを引き起こすこともあります。
来院し、お口を拝見し痛み止めと
状態をみて抗生物質をお出しします。
痛いときには我慢せずに痛み止めを飲んでください。
抗生物質も途中で止めずに飲み続けてください。
生理食塩水で抜いた穴をきれいに洗浄し、
お薬を穴につめることで幾分楽になります。
大半はかさぶたが出来なかった、
あるいははがれてしまったことによるものなので、
もう一度出血させて新しいかさぶたを作るという方法です。
麻酔をしてからわざと傷口をひっかいて出血させます。
ドライソケットによる炎症が起きていると麻酔が効きにくく、
若干痛みが伴う場合があります。