抜歯後、ぶくぶくうがいはいつからしてもいいの?というよくあるご質問を、院長が解説します。
歯を抜いた所は傷口になっているため、舌や指で触ってしまうと
ばい菌が入り感染をおこす原因となってしまいます。
またせっかくできたカサブタがはがれてしまい、
治りが悪くなったり痛みが出ることもあります。
もし血の味が気になる場合はお家にある
清潔なティッシュやガーゼをたたんで噛んでいただき、
むやみにさわらないようにして下さい。
とくに抜歯後3.4日は感染をおこしやすいので注意が必要です。
時間がたつにつれて徐々に穴はふさがってきますが、
最初のうちは食べ物がつまることがあります。
つまったものをとろうといじってしまうと傷口を開いてしまったり、
食べ物を押し込んでしまったりするので、
うがい薬で軽くうがいをして洗い流すようにしましょう。
「食べ物がつまってどうしても気になる!」という時には無理にとろうとせず、
抜いてもらった歯医者さんに相談しましょう。
「歯を抜いたあと、痛みがないけれど薬を飲む必要はありますか?」
歯を抜いた時に当院では痛み止めの薬、
感染予防の抗生物質を処方しています。
痛み止めは痛みがあった時だけで大丈夫です。
もしも足りなくなったらご連絡ください。
痛みがなくても、抗生物質は全て飲みきるようにして下さい。
痛みがないからといって、途中で抗生物質を飲むのを止めてしまう人が少なくありません。
しかし、抗生物質をこういった中途半端な使い方で服用することは、
細菌を訓練で鍛えているようなものであり、非常に危険であることを知る必要があります。
抗生物質を途中で飲まなくなることで「耐性菌」ができやすくなります。
適切な濃度、適切な期間で抗生物質を使用すると、
抗菌力が効果的に発揮されるため、細菌は生き残ることができずに死滅します。
しかし、中途半端な濃度、中途半端な期間で抗生物質を使用すると、
細菌は死なない程度の抗菌力によって、「耐性」を獲得してしまうことになります。
薬のアレルギーがある方や、現在別の薬を飲んでいる方は、事前に医師やスタッフにお伝えください。
おくすり手帳をお持ちの方は、抜歯の際に持ってきていただけると幸いです。
薬を飲んでお腹がゆるくなったり、気分が悪くなったりしたらすぐに歯科医師にご相談ください。