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歯に悪影響はない?
歯科医院で行うホワイトニングでは「過酸化水素」や「過酸化尿素」といった劇薬を使用します。ホワイトニングの副作用として知覚過敏になることがありますが、
歯がボロボロになるなどの影響はありません。
むし歯になりやすくなる?
ホワイトニングにより歯が脆くなり、虫歯になりやすくなると心配される方もいるかもしれません。
そんなことはありません!ホワイトニングをすると、歯の表面に付着しているタンパク質の膜(ペリクル)が薬剤の作用で分解されます。そうすると、歯はフッ素を非常に取り込みやすい状態になります。
ホワイトニングをした直後にフッ素を塗ることで、虫歯になりにくい歯になります。ペリクルは24時間程度で復活しますが、それまでは着色も取り込みやすくなりますので注意が必要です。
さらに、ホワイトニングの薬剤である過酸化水素や過酸化尿素には漂白と殺菌の効果があります。ホワイトニングでは漂白の効果を期待しているのですが、
実は同時に殺菌効果にも期待できます。
ホワイトニングによりお口の中の細菌を殺菌してくれるのでむし歯や歯周病を予防することが期待できます。
必ず白くなるの?
まず、歯の着色には外因性と内因性の着色があります。外因性の着色とは、歯の表面の小さな穴から飲食物やタバコなどの汚れが入り込むことによるエナメル質の着色です。
内因性の着色とは、加齢変化やテトラサイクリン系の抗生物質によるもので象牙質が着色します。ホワイトニングに使用される過酸化物(過酸化水素や過酸化尿素)は化学的に不安定な物質です。。
その過酸化物が分解され、発生したヒドロキシラジカルが歯の表面の小さな穴から内部に入り込み、タンパク質などの着色物質を分解することでホワイトニングの効果が発揮されます。これがホワイトニングの原理ですホワイトニング効果を発揮するヒドロキシラジカルは歯の外部から歯に入り込むため、外因性の着色に作用しやすい特徴があります。
ホワイトニングをした際に歯が染みたり、稀に傷んだりすることがありますので、ヒドロキシラジカルは象牙質まで浸透しています。ただし、象牙質までは浸透しているヒドロキシラジカルの量は限られますから、内因性の着色を改善するためには根気強くホワイトニングを継続する必要があるでしょう。
これらのことから、
外因性の着色が多い方ではホワイトニングの効果を実感しやすいですが、
内因性の着色が多い方ではホワイトニングの効果を実感するまでには時間を要するものと考えられます。
詰め物・被せ物は
白くならない!
ホワイトニングで漂白が可能なのは「歯」です。
詰め物や被せ物は白くなりません。もし、現状で被せ物が他の歯と色が合っている場合、ホワイトニングをすると被せ物だけが色が違ってしまいます。
白さは続く?
ホワイトニングによる白さは永続的ではありません。タバコや色の強い飲食物により歯に着色が再び入り込むと白さは徐々に失われます。
継続的にホワイトニングを行うか、
漂白効果のある歯磨き粉を使うことで白さを維持しやすくなります。
ただし、漂白効果のある歯磨き粉には過酸化水素が含まれているため、薬事法の関係で日本では市販されていません。ホワイトニング効果を謳った市販の歯磨き粉は表面の汚れを落とすだけで、歯そのものを漂白することはできません。これはセルフホワイトニングも同様です。
セルフホワイトニングとの違い
オフィスホワイトニング?
ホームホワイトニング?
オフィスホワイトニングは強い薬剤を使用するため即効性はありますが、施術時間が短いため深いところまで薬剤が浸透しにくく後戻りが早いです。
一方、ホームホワイトニングは弱い薬剤を使用するため白くなるには時間がかかりますが、薬剤を長時間作用させ、歯の内部まで浸透させるため漂白効果は長持ちします。
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用する
デュアルホワイトニングは双方の短所を補えるため、最速で漂白の効果を得ることが可能です。
オフィスホワイトニングついて
白くするためには
いくら必要?
ホワイトニングの効果には個人差があります。治療前に白さの目標を決めておくことをお勧めします。また、白さを維持するためには継続的にホワイトニングをする必要があります。
そこで当院では気軽にホワイトニングができるよう、オフィスホワイトニングは
¥3,300/1照射、ホームホワイトニングは
¥11,000(上下トレーとジェル2本付き)でおこなっています。
ホワイトニングは
誰でもできる?
無カタラーゼ症といって、過酸化水素を分解する酵素がない方はホワイトニングはできません。また
未成年、妊婦、授乳中の方は安全性が証明されていないため、避けた方が良いでしょう。
まとめ
ホワイトニングで歯を白くすることは可能ですが限界もあります。
せっかくお金をかけたのに思ったように白くならないなど後悔しないためにも、
まずはホワイトニングをする前にスタッフまでご相談ください。
ホワイトニングに関して