確かに歯磨きが上手くできていないと虫歯になりやすくなります。ただ、歯磨きを雑にしているのに虫歯にならない人っていますよね?なぜでしょう。
それは虫歯の原因が歯磨きの上手い下手だけではないからです。虫歯のリスクは、歯や唾液の質・飲食の回数や種類・虫歯菌の量によって変わります。虫歯への抵抗力が 虫歯へのなりやすさは検査することが可能です。ご自身の何に原因があるのかを知ることで効果的な予防策を講じることが可能になるでしょう。
虫歯で穴が空いてしまっている歯の隣り合っている場所が必ず虫歯になるか?と言われれば、そんなことはありません。ただ、虫歯菌は歯を溶かす酸を算出しますので、虫歯と接している部分は他の部分よりもリスクが高くなることがありますので、虫歯は隣の歯にうつると言えるかもしれません。
新しく虫歯ができた、ということはお口の中にたくさんの虫歯菌が存在し、さらに歯磨きや飲食などにも問題があるためです。他の歯にも虫歯ができる可能性が高いですから注意が必要です。
虫歯は進行度によって治療方法が異なります。歯はエナメル質・象牙質・歯髄(神経)の3層構造をしています。そのうち、エナメル質の表層の虫歯や歯の表面に穴が開いていない浅い虫歯は削る必要はないでしょう。
放置していたら虫歯が悪化するのでは?と思うかもしれませんが、現在は「削らない」虫歯治療が存在します。一度削った歯は一生戻ってきません。虫歯だから何でもかんでも削る時代は終わりました。
保険診療と自費診療では使用できる材料が異なります。見た目の問題だけでなく、精度や汚れの付き方も異なるため、自費診療の方が確かに長持ちする確率は高いでしょう。
しかし、お金をかけて治したからといって、残念がら一生ものとは言えません。高級車だからメインテナンスをしなくても長持ちするか?ということと同じで、歯にもメインテナンスは必要です。
一方、保険診療だから必ず早期に再治療が必要になるか?と言われれば、そうとも言い切れません。例えば、銀歯の寿命は3〜5年と言われていますが、それ以上持っている方もたくさんいらっしゃいます。
虫歯は歯の外層にある硬いエナメル質に小さな穴をあけ、内部の柔らかい象牙質で広がることがほとんどです。そのため、初期の虫歯ではほぼ無症状で進行します。虫歯が神経付近まで進行すると、冷たいものがしみたり、温かいものがしみたりといった症状が出てきます。
症状が出る=神経まで虫歯の影響が及んでいる、ということなので神経の治療になることがありますので、虫歯は早期発見・早期治療が重要です。
なお、虫歯の検査は視診(見て)、触診(触って)だけでなく、レントゲンによる検査を行い、総合的に診断をします。
今まで虫歯はなかったのに急に虫歯ができた、と耳にすることがあります。虫歯の発生の条件が揃ってしまったのでしょう。虫歯は感染症なので、人から人へと感染が広がります。
虫歯菌を持っている人とキスすれば、それで感染するリスクがあります。ただ、キスを通じて虫歯菌が入ってきても、その菌が住み着かなければ問題ありませんし、虫歯は虫歯菌の存在だけでは発生しません。虫歯になりにくい歯磨き・食生活習慣を身につけることが重要です。
国民への調査によると虫歯の数は年々減っていますが、身近な病気の一つと言えるでしょう。
虫歯は予防できる病気なので、正しい知識を身につけ、虫歯になりにくい生活を送りましょう。虫歯は重症化すると厄介な病気ですので、定期検診により早期発見・早期治療することが重要です。