秋津歯科・矯正歯科では、患者様に安心して治療を受けていただけるように、感染予防対策に取り組んでおります。
「あらゆる人の血液、すべての体液、汗以外の分泌物、排泄物、損傷のある皮膚、および粘膜には感染症があると考えて取り扱う」という「標準予防策(スタンダードプリコーション)」という考えをもとに、器具・器材を取り扱い、以下のような感染予防対策を行っております。
消毒、殺菌の効果を発揮させるために、器具についたプラーク(タンパク質)を除去するために重要となります。(タンパク質分解)血液が付いていない器具はタンパク質分解酵素・カルシウム分解剤・特殊界面活性剤配合の洗浄剤に浸漬します。
血液の付着した器具に関しては、血液溶解剤により血液タンパクを落としたあとに、栄養型細菌・真菌・抗酸菌・ウィルスに対して消毒効果・不活性化効果を示すフラタール製剤に浸漬します。
132度の高温高圧の蒸気が内部の隅々まで行き渡ることで、器具の細かなところまで滅菌を行うことが出来ます。
小型のオートクレーブです。より短時間での滅菌が可能です。
ホルムアルデヒドガス消毒器です。
プラスチック系の器具・器材は熱に弱いため、高圧蒸気滅菌で対応できませんので、こちらの消毒器にて消毒しています。
歯科用ハンドピースとは、歯を削る際に使用するドリルのことで、2014年にはさまざまなマスコミの報道で、ハンドピースの滅菌を行っている歯科医療機関は3割しかなく、十分な殺菌処理が行われておらず使いまわしされているという調査結果が報告されたものです。
治療の際に使用しているタービン(歯科用ハンドピース)は、唾液や切削片、血液が飛沫となってタービン周辺に付着します。当院ではアルコール消毒でふきあげ、使いまわさず、専用の高圧蒸気滅菌器を使用し、患者様ごとに使用後すべて『滅菌』を施しております。(滅菌とは、定義として「一般細菌、病原性を持つ細菌やウィルスを完全に死滅させること」です。)
クアトロケアという自動注油機を使用することで、ハンドピース内部の細部まで定量の注油を行うことが出来、これによりハンドピースの内部洗浄が可能となります。
殺菌、滅菌後の器具・器材は種類ごとに各保管場所にて保管しております。
治療で使用するもので、可能な限りディスポーザブル(使い捨て)にしております。
*注射針、麻酔液のカートリッジ、メス、縫合用針、手袋、紙コップ、エプロン、滅菌パックなど
患者様ごとに、診療終了後、次亜塩素酸Na希釈液を用いて歯科用チェアーを消毒しております。(塩酸または塩化ナトリウム水溶液を電気分解することで得られる次亜塩素酸を主成分とする水溶液です。)
細菌やウィルスに対して殺菌効果のある次亜塩素酸Na希釈液で拭き上げ後は、乾燥した状態でも除菌効果が持続します。尚、清掃に使用したクロスは使い捨てです。
清拭きのあとは、バリアフィルムというフィルムをユニット周りに貼っています。治療中に触れるボタンやライトの持ち手などにフィルムを貼ることで、医療器具の汚染を最小限にすることが可能です。こちらも患者様ごとに、治療後張り替えております。
上記の対策は、以前より通常の感染対策として行っているものです。
「私たち自身が治療を受ける時にやってもらいたいような、感染対策をする」
という信念のもと、患者さんにも安全な医療を提供して参ります。
秋津歯科・矯正歯科
院長 小奈 正弘